• 垣根涼介『借金取りの王子(君たちに明日はない 2)』単行本

  • 垣根涼介『借金取りの王子(君たちに明日はない 2)』文庫本

村上真介はリストラを請負う会社に勤めるサラリーマン。昨日はデパート、今日はサラ金、明日は生保に乗り込んで、泣かれたり、殴られたり。相性バッチリの恋人陽子は恐ろしく気の強い女で、すんなり結婚とはいかないし、真介の前には難題山積み。だけど明日は来るーー。他人事でないリストラ話に思わず涙。働く人必読の面白小説!

2009.10.28 新潮社文庫 文庫本 662円
2007.9.20 新潮社 単行本 1,575円

『君たちに明日はない』
リストラ請負人村上真介シリーズ第二弾!

『君たちに明日はない』リストラ請負人村上真介シリーズ第二弾!

 この本の主人公・村上真介は、各企業のクビ切り面接官として面接者から罵られ、恨まれ、ときにはお茶をぶっかけられと、相変わらずトホホな日々を送っています。それにもめげず、懸命にクビ切り業務に邁進する日々であります。
 反面、プライベートでは、一年前に出来た八歳年上の彼女・陽子との中は順調です。時には喧嘩をしたり、彼女から小突かれたりもしていますけど、それでも二人の仲は基本的にはほぼ和気藹々と進展していっています。
 さて、今回のリストラ対象企業は、一話目がデパート、二話目が生命保険会社、三話目が消費者金融会社、そして四話目がホテルです。表題である『借金取りの王子』という題名は、この三話目の消費者金融勤めの主人公の渾名から取りました。自分で言うのもなんですが、大泣きに泣ける部分あり、笑える部分あり、と読みどころ満載です。実はゲラで再読しているときに私自身、不覚にも落涙してしまいました。滅多にこういう事はないのですがね。
 ところで最終話の五話目では、真介は社内的に新しい事業を立ち上げます。人材派遣業です。今までリストラしてきた有能な人材の受け皿としての意味もある事業ですから、は大いに乗り気です。そしてこの五話目では、陽子の勤める事務局に派遣社員を送り込む話です。さて、陽子は真介が紹介した女性派遣社員にどんな反応を示すのか……続きは本書でご覧下さい。

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