バックナンバー
最新号 / 2017年 / 2016年 / 2015年 / 2014年 / 2013年 / 2012年 / 2011年
2010年 / 2009年2008年 / 2007年 / 2006年 / 2005年 / 2004年
2011年
2011年9月24日配信 [垣根涼介 Dawning Mail.043]

ゼロ磁場地帯・分杭峠&『人生教習所』発売

2011年5月23日配信 [垣根涼介 Dawning Mail.042]

大変ご無沙汰しました&3.11に思うこと。

2011年9月24日配信 [垣根涼介 Dawning Mail.043]

ゼロ磁場地帯・分杭峠&『人生教習所』発売

 どうも垣根です。みなさんお久しぶりです。
 さて、もう過ぎたことなので報告しますが、実は去年の五月ごろから右耳に耳鳴りが起こり始め、挙句には中耳炎を併発して聴力もけっこう落ちました。で、この九ヶ月ほど治療を続けておりましたが、先月、結局は一生直らないと医者から宣告されました。
 しかしまあ、右耳だけの話ですし、それもまったく聞こえないわけではないので、多少の不便はありますが、日常生活は意外と平気なものです。時おりムカつきますがね(苦笑)。
 それで、ここからが今日の本題です。
(医学で直せないなら、自分で治してやろう)と思い立ち、一時期ネットで集中的に検索したところ、世界でも有数(?)のゼロ磁場地帯が、この日本にもあるという情報を見つけました。で、ひょっとしたら難聴にも効果があるかもしれないと思い、行ってきましたよ、長野県の分杭峠という場所に。

 分杭峠 ゼロ磁場の情報サイト

 が、うーん……。
 たしかにすごい磁場は感じたのです。
(例:電磁式の方位磁石はビリビリと振動する。友人のクルマのナビが急に動かなくなる。あるポイントに入ると、ぞわっと全身の産毛が逆立つ、あるいは体の芯が熱く感じる、など)
 が、結論から言えば私の場合、難聴には何の効果もなかったようです(笑)。
 ま、でも人生、基本はこんなものでしょう。何事も過度な期待はいけませんわ。
 ここに行った数日間、友人たちと奇妙な体験を味わえただけでも面白かったという感じですかね。

 さて、最後に新刊の案内です。
 五年ほど前に新聞連載していた『めだかの学校』改め『人生教習所』が、9月30日に中央公論新社より発売になります。
 内容は、元ヤクザ、引きこもりの東大生、対人恐怖症の女性フリーライターなど、人生『NO・WAY』の男女たちが(苦笑)、自らの再起を賭けて、小笠原で行われる怪しげな自己啓発セミナーに参加するというもの。
 とは言っても、暗い内容ではありません。間抜けな登場人物たちが陽気に滑ったり転んだりを繰り返しながら、それでも少しずつ自らの人生に対して前向きになっていく、というお話です。
 よかったら手に取ってみてください。

垣根涼介

2011年5月23日配信 [垣根涼介 Dawning Mail.042]

大変ご無沙汰しました&3.11に思うこと。

 みなさん大変お久しぶりです。去年から今年にかけて色々とあり、気がつけばほぼ一年ぶりのメールとなってしまいました。申し訳ありません(汗)。

 さて、私の友人に震災関係のボランティア団体の代表をやっている人間がいます。彼とは大学の三年間、住まいをシェアして住んでいたので、かなり深いつながりの友人とも言えます。彼は震災後しばらくして現地に向かい、今も現地で活動しています。

 そんな彼のことを思うにつけ、(彼はそう見られるのを嫌がりますが…)やはり偉いなあ、と感じずにはいられません。

 一方で、では今の自分に何が出来るかを考えたとき、結局は自分に出来ること──世の中から多少とも必用とされている仕事──を、淡々と、そして黙々とやるしかないのだろう、と思います。ちゃんと仕事をして税金を払い、自分のやっている仕事で多少とも人を楽しませ、結果としてその生活を豊かにすることが出来る。そう信じたいです。

 たぶん世の中に社会人として参加されている限り、みなさんの仕事も例外なくそうだと思います。そしてそういう一人々々の活動が、長い目で見た場合、この国の復興にゆっくりと貢献していくのだろう、と感じています。

 まあ、今更ながら、言ってみれば至極当たり前のことをつらつらと書き連ねてしまいました。さて、約一年ぶりに新刊を出すことになりました。

『月は怒らない』が6月3日に集英社より出ます。読んでいただければ幸いです。


追記:今からもう四半世紀も前、大学時代の先輩がさかんに言っていたことを今更ながらに思い出しています。彼は当時から原発反対運動をやっていました。
 曰く、「この地震国家日本に原発を作るなんて自殺行為だ。ぶっ壊れる寸前のクルマに核燃料を乗せて時速百キロで走っているようなものだ」さらには、「絶対に安全だということは『絶対に』ないっ!」と……。
 是非ではありません。是非ではありませんが、今、その言葉を噛み締めています。

垣根涼介
▲ MENU