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Vol.047
(あっ)という間に年の瀬 & 新刊の案内

2012年12月13日

どうもコンニチハ、垣根です。気がつけば今年も師走です。年を重ねると共に、過ぎていく時間は加速度的に速くなりますなー。正直、なんとなく焦ります(笑)。

振り返ってみれば、今年は取材を含めて旅行が多かった年でした。東南アジアに一回、近畿・北陸周辺に四回、東海・中部地方に三回と、その他私事を合わせると、年に十回ほど出かけたことになります。特に十月以降は、半分ほどしか自宅にいませんでした。

そういえばクルマで名古屋に行ったとき、初めて第二東名高速道路を走りました。
いやー、噂には聞いていましたが、ものすごく道がいい。滑るようにクルマが進んでいきます。しかも、きついカーブはほとんどなく、圧倒的に直線ばかり。両側の景色も山ばかり(笑)。なにやら新幹線にでも乗っているような気分でした。

さて、新刊のご案内です。
光文社より『狛犬ジョンの軌跡』(単行本・税別1400円)が12月17日に発売になります。内容は、この題名の通り、狛犬の話です(笑)。

……実はこの小説、今を去ること十一年前、ちょうど『ヒートアイランド』と『ワイルドソウル』の間に、一旦は600枚ほど書き上げていたものです。
というか、二作目の『ヒートアイランド』の次に、『ワイルドソウル』を出そうか、この『狛犬ジョンの軌跡』を出そうか、迷いに迷って、結局その時は『ワイルドソウル』を出しました。

その後しばらくはクライム・ノベル系を書き続けたせいもあり、この『狛犬』の原稿はデスクの下で十年近く眠り続けていました。
眠ってはいても、ずっと脳裏の片隅にこの小説のことは残っており、何かもう一つ、技法上の視点が足りない、と思い続けてきました。

そのもう一つの視線を新たに加え、今年になり連載を開始。こうして目出度く本として送り出す次第になりました。分かりやすくジャンルとして言えば、そうだなー、モダン・ホラー系というかSF系になるのかな? 私は、意外にこの手の読み物は好きなのです(笑)。特にスティーブン・キングとかは、二十代前半の頃はよく読みましたねー。

……ん?
なんでそんなに今年は、何度も旅行に行っているのかって?
それは今連載中の(あるいは今後の)歴史小説のためです。こっちもこっちで、昔から大好きなのですよ。特に、故・司馬遼太郎氏やシュテファン・ツヴァイクは好きです。

そう考えてみれば、まだまだ書きたい世界がテンコ盛りになっており、『うーん、仮に書き続けられたとして、残りの作家人生も、あと三十年と少々かな?』などと思えば、多少、焦る気にもなりますわ〜。
ではではー。

垣根涼介

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