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Vol.071
親父という不在 & 京都本大賞

2019年9月16日

皆さま、どうもお久しぶりです。
今年の前半は、親父が次第に重篤になった末に亡くなったこともあり、長崎に何度も行ったり来たりで、すっかりとバタバタしておりました(汗)。
亡くなるまでの三年間はアルコール中毒の治療病院で過ごし、最後は肺癌に似た症状で89年の生を終えました。

生前は金銭感覚も含めて何かと問題の多かった親父で、代わりに頭を下げに行くこともあり、我が親の情けなさに絶えず怒っていた私でした。
が、それでも今思い出してみれば、子供のころに可愛がられていた記憶もあり、火葬場から骨が出てきた時は――私もすでに五十過ぎですが――不覚にも大泣きしてしまいました。

母親は私が三歳の時に既に死んでおりますから、その後の私に親父が及ぼした影響は大きかったんだなー、と今さらながらに実感し、同時にアンビバレントな自分も改めて自覚させられた次第です(苦笑)。
なんだかんだ言っても、やっぱ親は親、ということなんですかね。それとも軛(くびき)なのかな?
うーん、自分の感情というものも、よく分からんもんです。

さて、『室町無頼』の文庫版が、「京都本大賞」の最終候補に選ばれました。
これは読者が参加する賞で、毎年、京都を舞台にした小説(文庫)のうちから書店組合の審査によって最終候補の三作が選ばれ、それを皆さんの投票によって大賞を決めるというものだそうです。

下記のフォーマットからポチっとクリックして頂ければ、それで投票になるようです(笑)。
http://www.books.gr.jp/index.php?e=30

では皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。

垣根涼介

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