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Vol.072
長崎県にて、講演会開催のお知らせです。

延期のお知らせ

新型コロナウィルスの影響も鑑み、県庁とも協議の上、今回は延期とさせていただくことが決定いたしました。くわしくはこちらをご覧ください。

2020年2月15日

皆さま、寒中見舞い申し上げます。
先年に親父が亡くなったので、年賀の挨拶は遠慮させて頂いておりました。

さて、話はいきなり変わりますが、3月20日に長崎県で講演会を致します。
長崎県の大村市にある「ミライon図書館」という、県の多目的ホールの落成に伴う講演会となります。14時から15時30分までの公演時間です。
県庁が主催する講演会なので、もちろん参加費は無料です(笑)。ですので皆さん、お暇が取れるようであれば是非ご参加ください。

テーマは『織田信長は何故、裏切られ続けたのか』というお話です。織田家の組織運営に見られるように、徹底して組織の経済合理性や人事の効率化を押し進めていくと、やがてその労働環境の苛烈さについていけない人間(明智光秀や荒木村重、佐久間信盛など)が続出します。結果、織田家は内部から崩壊していったというお話を、具体的な事例を交えながらお話していきたいと思っております。

何故このテーマを選んだかと言うと、現代の日本社会が抱える課題ともかなりリンクすると考えているからです。

昨今、経団連の会長やトヨタの社長までが、「今後、終身雇用制を維持するのは難しい」と公式に声明を出すような時代です。かつての織田家に見られるような過酷な実力主義時代の到来で、組織に貢献できないと判断された時点で、その対象者は早期の退職勧告を受けてしまいかねません。仮に組織に残れたとしても、過去の実績は顧みられることもなく、さらなる仕事の上積みを求められる労働環境が待っている場合が多いでしょう。ちなみに、このことは、以前の拙著『君たちに明日はない』シリーズでも主題の一つとしていました。

さらに言えば、この三十年間、日本人の実質的な平均所得はほぼ横這いです。これは世界各国の賃金が押し並べて上昇している中では、相当に異常な状況だと感じます。日本企業の富のトリクルダウンは、国内ではなく、人件費の安い他の国に移行しているのが実情です。

ともあれ、現時点で五十代以下の人は、公務員やよほどの大企業に勤めている人((つまり、厚生年金や厚生年金基金、企業年金などが二階建て、三階建てになっているような方々ですね)を除き、退職金とやがて支給される年金だけでは、老後の生活は厳しくなることが予想されます。

自営業の人も同様で、商売の「上がり」の時点でよほどの資産を保持していない限りは、圧倒的に少ない国民年金だけでは老後の生活は成り立ち難いでしょう。

では個人として、このような経済的サバイバルを強いられるかも知れない将来に、どのように今後のライフプランを備えていけばいいのか……。
その補完方法を社会資本、人的資本、金融資産の三つの面から具体的な事例を挙げて、そこまでを今回の主題と絡めながら、お話しできればと思っております。
みんな、明智光秀のような追い詰められた最後は迎えたくないものですよね(苦笑)。

ミライon図書館開館記念講演 申込書(PDF)

いずれの場合も、申し込み期限は3月8日までとなります。

では皆さま、ご縁がありましたら、当日にお会いできるのを楽しみにしております。
まだまだ寒さの続く日々ですが、ご自愛ください。

垣根涼介

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